ざっくり解説!
前世退行セラピーとは
前世退行セラピーの概要
リフレーミングヒプノサロンで提供する前世退行セラピー(前世療法)を紹介します。
前世退行セラピーでは、催眠を用いてあなたの中にある負の感情、あるいは制限などネガティブなものから、何か今引き出したい能力、人間関係、その他今生きている中で興味のあるものに関連する前世イメージを引き出します。前世退行セラピーは比較的自由度の高いテーマでセッションが行えます。
前世退行セラピーでは通常、子供の頃からその生の終わりまでの重要なシーンを辿ります。つまり、一つの人生の大雑把なストーリーを無意識、潜在意識から抽出していきます。
もしくは、複数の過去世の重要なシーンを飛び飛びで体験することもあります。
前世退行セラピーでは、年齢退行セラピーでは解消しきれなかった、あるいは解消できなかった問題にも対応できる可能性があります。つまり、今生の過去のトラウマではなく、無意識、潜在意識に眠る過去世イメージが問題の根本原因となっている可能性があり、そのイメージからの解放を目指せるということです。
リフレーミングヒプノサロンについてはこちらをご覧ください。
ヒプノセラピーや催眠については以下の記事をご覧ください。
本記事では以下の著書を紹介、あるいは参考、引用した記述があります。
- PHP文庫 「前世療法 米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘」 ブライアン・L・ワイス 著 山川紘矢・亜希子 訳(以下「前世療法」)
- PHP文庫 「前世療法2 米国精神科医が挑んだ、時を超えたいやし」 ブライアン・L・ワイス 著 山川紘矢・亜希子 訳(以下「前世療法2」)
前世退行セラピーと生まれ変わり

そういえば、前世退行セラピーっていうのもあるんだね。前世って本当にあるの?

胡散臭いことこの上ないな。やはり催眠療法は黒魔術(笑)に違いない

まぁ、確かにオカルトとかスピリチュアルな感じがしますよね。私も前世とか輪廻転生というものは確信してるわけじゃないし

はぁん?

少し難しい言い方になっちゃうんだけど、前世退行催眠は催眠下で行うアクティブ・イマジネーションなんだ。催眠を使った退行で見た前世のストーリーが実際に前世かといえばそんなことはわかりません。もちろん、中には前世を確信している方もいらっしゃいますが

ちょっと何言ってるかわからんな

なんかよくわからないけど、
実際に前世を体験できるってことではないってこと?
前世退行セラピーで見られる前世
前世退行セラピー、前世療法では催眠下で無意識、潜在意識に対し、前世の情報を問い合わせます。このとき、あなたの潜在意識は恐らく何かしらの応答を返すでしょう。それは、あなたが今まで想像したこともないイメージかもしれません。
それは、もしかすると本当にあなたの前世かもしれませんし、その場に適したストーリーを無意識がでっち上げただけかもしれません。また、本当に前世だったとして、感じたものすべてが事実であるかは証明できませんし、年齢退行セラピーでも触れたとおり、記憶は歪みます。
つまり、前世退行セラピーで見ることの前世の記憶というのが本物であるか保証ができないということです。もちろん、体験した方の中には本当にそういう前世があったのではないかと感じる方もいらっしゃいます。

保証はしないけど、無意識に前世の記憶として問い合わせた結果ではあります

……納得できるようなできないような
生まれ変わりの有無とヒプノセラピー
私自身、オカルトやスピリチュアルといった分野は好きです。そして、ヒプノセラピーを学ぶ過程で同様の前世療法を体験したこともあります。しかし、私は前世や輪廻転生といったものを信じるに吝かではありませんが、確信的な体験はしていないというのが現状です。
これらのことから、私個人としては「前世を確認したい」という欲求を満たすためであれば、前世退行セラピーをあまりお勧めしません。
もちろん、エンターテイメントとして楽しむのであれば問題ありません。前世イメージを体験したいと思う方もいらっしゃるでしょう。それはそれでよいのです。
しかし、前世を確認するという目的に沿えるかどうかは分からないということは覚えておいた方がよいでしょう。
もし前世退行セラピーを受けるのであれば、現在抱えている問題を解消するなどの意図のために受けるべきだと考えます。
私的な意見は述べましたが、輪廻転生や生まれ変わりの有無については様々な議論や宗教的な価値観があります。また、角川文庫より出版されているイアン・スティーブンソンの著作「前世を記憶する子供たち(笠原敏雄 訳)」をはじめとして、様々な書籍もございます。
私の意見としては、過去世はあるかもしれないし、ないかもしれないというものであり、その有無についてここで何かしら断定するものではありません。

輪廻転生については信じるも信じないもあなた次第ということです

まぁ、そうなっちゃうよね
ブライアン・L・ワイス博士の前世療法

ネーミングに語弊ありすぎるだろ

まぁ、それはそうなんだけど……。そもそもこの前世退行セラピーというか、前世療法っていうのはブライアン・L・ワイス博士というアメリカの精神科医の方が、世に広めたものなんだ

博士って言われるとなんか凄そうだね

ええい、権威に惑わされるな愚か者め!で、その有効性っていうのはどういうことなんだ!

その前に少し、ワイス博士の「前世療法」について紹介させてください
書籍「前世療法」のあらすじ
ブライアン・L・ワイス博士はアメリカの精神科医の先生で、「前世療法」、「前世療法2」という著書を出版しています(冒頭に記載)。その中には、ワイス博士がこのユニークな催眠療法を発見した経緯や事例が紹介されています。
ここでは少し「前世療法」の内容を紹介したいと思います。
ワイス博士とキャサリン
これらの著書の中で、ワイス博士は元々輪廻転生や過去世、対外遊離体験などの現象に懐疑的で、”非科学的”な分野は完全に馬鹿にしていたと述べています。ワイス博士が前世療法を行っていくきっかけとなったクライアントのキャサリンも、輪廻転生を信じる土壌がなかったと語っています。
しかし、そんなワイス博士も過去世やスピリチュアル的な力、存在などを信るようになりました。それは、ワイス博士がキャサリンに催眠療法を行っていくうちに、まさにファンタジーとしか思えないような出来事が起こり、ワイス博士の価値観を一変させてしまったからです。
キャサリンの症状
「前世療法」はワイス博士と彼の患者だったキャサリンという女性の間で行われた催眠療法について書かれています。
患者であるキャサリンは様々な精神的な問題を抱えていました。
当初は従来の精神療法を試してみたものの、その後一年以上これといった成果がなかったため、催眠療法を試してみることとなったそうです。催眠療法では、過去のトラウマの原因となった出来事を探し出すために年齢退行を行ったようです。
過去世の発見
何度かセッションを行っていく中で、ある日、ワイス博士は彼女の症状の原因となった時期まで戻るよう指示を出しました。すると、キャサリンはなんとキャサリンではない過去に生きた人生へと戻ってしまったのです。
その時、キャサリンは当時の様子を細かく思い出し、やがて大津波によって自分と赤ん坊が亡くなったことも思い出しました。他にも複数の過去世を思い出しました。
ワイス博士は当初、これらを一種の幻想や夢のようなものと結論を出しましたようですが、過去世に関する著書や研究などに触れ、キャサリンとのセッションを続けていくことで、考え方が大きく変わっていったとのことです。
スピリチュアルな体験
これだけでも十分に不思議な話ですが、さらに不思議なことに、何度かセッションを行っていくと、人生と人生の間の中間世で、霊的な存在がキャサリンを通してワイス博士にメッセージを送ってきたそうです。ときには、キャサリンが知り得ないはずの情報まで彼女の口から飛び出すので、ワイス博士も非常にショックを受けたそうです。
症状の改善
そして、不思議なことにキャサリンの症状は急激に改善し始め、過去世を思い出すたびに手に負えなかった症状が良くなっていったそうです。
キャサリンの治療が終わったあとも、数多くのクライアントに大して退行催眠を施し、その中の多くのクライアントが過去世を思い出し、それにより様々な症状が改善されたと述べています。
過去世を思い出すことによって、患者の多くは様々な恐怖症、パニック、悪夢、理由のわからない恐れ、肥満、対人関係不適応症、肉体的な苦痛や病気などから解放されました。
PHP文庫 「前世療法2 米国精神科医が挑んだ、時を超えたいやし」 ブライアン・L・ワイス 著 山川紘矢・亜希子 訳
これはプラセボ(気休めのニセ薬)効果ではありません。また、これらの人々は騙されやすい性格でもなければ、暗示に弱いというわけでもありません。誰もが過去世での自分の名前、時代、場所、生活のほそぼそとした様子を思い出すことによって、キャサリンと同じように病気が治ったのです。

にわかには信じられなくなくなくなくない話だな

えーっと、それはどっちなんだい?
前世退行セラピーと癒しの理由

……お、おう。なんか逆にその本読んでみたくなったな「前世療法」だっけ?フィクション小説ではないんだよな?

本当なら、なんか凄い話だねぇ。霊的な存在って何だったんだろう

フィクションではないはずですよ。霊的な存在については、精霊とかマスターって呼んでましたね

ふむ、まぁそれはいったん置いておこうか。で、結局なんで有効なん?

そうですね、大事なところですね

確かになんで過去世っぽいの見ると良くなるんだろ?
反復強迫観念からの解放
精神分析学の父であるジークムント・フロイト博士の造語ですが、反復強迫観念というものがあります。
反復強迫観念は、良い悪いを別として昔体験したことを繰り返そうとする耐え難い衝動です。例えば、大勢の人が集まっているとき、無意味に注目を集める行動を取りたくなるなど、自分でも不可解な悪癖のようなものです。
反復強迫観念から解放されるには、元となったトラウマを意識化して解放するのが効果的です。
年齢退行セラピーや前世退行セラピーで自分にとって不利益な習慣を改善できる根拠はここにあります。
「反復強迫観念」とはフロイトの造語ですが、過去に起こった苦痛を伴う感情的な体験をくり返して再現しようという、抑えようのない衝動のことを言います。
(中略)
フロイトはその原因となった最初のトラウマ(精神的外傷)を意識化し、解放し(このプロセスを精神科医は浄化作用と呼ぶ)、その時の感情と学んだことを統合すると、非常に効果があることを発見しました。
PHP文庫 「前世療法2 米国精神科医が挑んだ、時を超えたいやし」 ブライアン・L・ワイス 著 山川紘矢・亜希子 訳
過去世に遡る必要性
幼少期のトラウマが原因の場合、大抵の場合は年齢退行セラピーを行うことで対応できるでしょう。
しかし、年齢退行セラピーが上手くいったにも関わらず改善できなかった、あるいはそもそも原因となるような記憶がなかった場合は前世退行セラピーで前世の記憶(にあたるイメージ)を潜在意識から引き上げ、トラウマを解放する必要があるのです。

潜在意識レベルで持っている記憶とかイメージが現在と関りがないこと、感情と切り離して分析、解釈することが大切です。前世療法の場合、命が永遠であることを学ぶことで恐怖が無くなっていき、前向きになれるという分析もありますね

……命が永遠。転生するから終わらないってことか
前世退行セラピーの流れ

……なんとなく理解はできたような気がするので、一旦は納得?しておこう。進めてくれたまえ

僕はちょっと興味が湧いてきたよ。セラピーは他のと同じような感じ?

基本的に流れは年齢退行セラピーと同じかな。もちろん、前世に誘導してからは色々と違いもありますが

例えばどんなところが違うの?

通常の年齢退行では、徐々に幼いころに戻っていきますが、前世退行では幼いころから人生の終わりまで進むというケースが多いです。そして、中間世へ移行した場合はハイアーセルフと対話するワークも行えます

ほーん、スピリチュアルじゃん
前世退行セラピーは基本的に年齢退行セラピーと同じように進んでいきます。過去(過去世としてのイメージ)を再解釈してこれからを生きるための糧とする、という意味では目的も大きく変わりません。
しかし、年齢退行セラピーよりもスピリチュアルな側面があります。
もし、あなたに抵抗がないのであれば、中間世の後にハイアーセルフ、つまり高次元の自分と対話することも可能です。スピリチュアル的な言い方を避けるのであれば、潜在意識からインスピレーションを得るためのワークです。
- 事前面談
- 催眠の説明と体験(初めての方向け)
- 催眠誘導
- ワーク(前世退行)
- 解催眠
マイナスな習慣から解放されませんか?

そういえば僕、音楽を聴くと自然に体が動いちゃうんだけど。なんか関係ある前世とかあるのかな?お店とかでもたまに体が動いちゃってたりすることあってちょっと恥ずかしいんだよね

あー、確かにあるな。恥ずかしいからそっと距離取ってるわ

!!?

まぁ……、もしかしたら何かあるのかもしれませんね

今度セッション希望しますぅ

はい、お待ちしております

……無意識って怖いな
何故だかわからないけど○○が怖い、許せない、やってしまう……。
こういったことは誰にでもあり得ますし、個性の一つだとも言えるでしょう。
しかし、それが自分にとって良くない影響があるのであれば、それは解消していった方が良いのだと思います。年齢退行セラピーや前世退行セラピーでは、そういった問題を改善する可能性があります。
もちろん、何かしら病気や精神疾患などはお医者様にご相談の上で検討すべきです。
他のページでも申し上げておりますが、セラピストその資格を持たない限り、医師でも精神分析家でもありません。セラピストはただのガイドなのです。治療はできません。
ですが、前世退行セラピーや、無意識、潜在意識といった領域が大きな可能性を持っていることは間違いないと考えています。
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。