心理小話
「シャルパンティエ効果」
イメージで錯覚する私たち
ちょっとこれを見てくれないか?
これがどうかしたの?
どっちが重そうに見える?
んー、黒い方かな?
成程。じゃあ、実際に持ってみてくれたまえ
うーん……、やっぱり黒い方が重いよ
まぁ、これ両方とも1kgだからまったく同じ重さなんだがな?やっぱりそう思うよなぁ。色違いで買ったらなんか違和感を感じてね?
あ、ほんとだ!1kgって書いてある!
表現の仕方で捉え方が変わる
イメージによる過大評価、過小評価してしまうことはよくありますよね。よく考えればそこまで大したことでもないのに大げさに受け取ってしまったり、逆に実は結構危ないのに大したことのないように感じたり。
例えば「ブロッコリー1kg分のビタミンC」と「レモン1kg分のビタミンC」なら、どちらの方がビタミンCが豊富に感じられますか?
多くの方はレモンを選ぶのではないでしょうか?
まぁ、こんな例を出すくらいなので、当然この場合はブロッコリーの方が多くなるのですが。
このように、元々持っているイメージや表現の仕方によって認識を歪めてしまうことをシャルパンティエ効果やフレーミング効果などと呼びます。
人間にとって、イメージというのは非常に大切だということですね。
今回の反省
イメージって大事よね
人間イメージにかなり左右されちゃいますからね。適切な表現を使えば効率良く物事を伝えられますが、表現の仕方によっては相手を誤解させてしまいます。イメージを使って情報を伝達する際は、どちらの立場であっても気を付けた方が良いでしょう
イメージが大切というのは対人関係に関しても言えることだと思います。
いくら人間中身が大切だと言えども、他人は見た目やイメージからその人のことを判断しがちです。自分の主義主張も大切ですが、TPOは弁えた方が良いでしょう。
特に、自分にとって大切なシーンではより一層気を付けた方がいいかもしれませんね。
何はともあれ、中身も外見も両方磨いていきたいですね。
参考にさせていただいた文献など
- https://makefri.jp/marketing/6410/
- https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/eiyou-syokuzai/vitamin/c.htm
- 河出書房新社 夢文庫 「誰にでも覚えがあるへんな感覚の正体」 博学こだわり倶楽部[編]