心理小話
「ゆでガエル理論」
茹でられていく私たち
ちわー。いつものを買いにきたぞ
いらっしゃい。人参32本セットだね?まいどあり、3,200イェーイだ!
~ 1 year later ~
ういー。いつものー
おー、まいど!いやぁ、すまない。最近人参の値段が上がってな、同じ価格で30本セットになってるんだ。それでいいかい?
ふむ、まぁ致し方ないな。じゃあそれで
~ 7 years later ~
おいーっす。いつものをくれー
まいど!いつものだね?ほい、人参20本得々セット、3,200イェーイだ!
イェーイ!
(……昔はもっと多かったし人参もデカかった気がするんだがなぁ)
ゆるやかな変化は受け入れやすい
急激な変化というのは気付きやすいですし、それがネガティブであれば大きな抵抗があるでしょう。
しかし、私たちはゆるやかな変化には鈍感です。小さな変化は受け入れることが比較的簡単で、もしかしたら気付くことすらなく、気付いた頃には取り返しのつかない大きな変化となっていることもあるかもしれません。
今回の場合、ロジィは馴染みのお店で人参を買い続けていました。もとは32本のセットが、8年間で20本セットにまで変化しています。いきなりこんな変化が訪れたら驚いて他のお店も確認するかもしれません。しかし、長い時間をかけてゆっくりと変わっていけば、最終的には大きな変化となっていても、直前からの小さな変化ということで、少ない抵抗で受け入れてしまう傾向があるのだと思います。
おわりに
今回の反省
馴染みの店だしとか、面倒くさいとか思わずにほかの店舗も確認すれば、もう少しランニングコストを下げられたかもしれないな
ゆでガエル現象はネガティブな意味でつかわれますが、逆を言えば、自分を良い方向に変えようとする場合も、少しずつ変えていくことで継続が楽になるのではないでしょうか
そうかもしれないな
現状維持への固執や問題の先送りは、後の大問題へと繋がるかもしれません。もちろん、優先順位の問題はありますが、自分で対処できることで対処した方が良いことはしっかりと対処していく習慣が大切です。最低でも、忘れないような工夫はした方がいいでしょう。ゴールと期限を決めることも重要です。必要であれば、タスク管理ツールなども利用することを考えてみてはいかがでしょうか。
参考にさせていただいた文献など
- https://www.kaonavi.jp/dictionary/boiled-frog-theory/
- https://www.hrpro.co.jp/glossary_detail.php?id=189
- 河出書房新社 夢文庫 「誰にでも覚えがあるへんな感覚の正体」 博学こだわり倶楽部[編]