心理小話
「カラーバス効果」
引き寄せられる私たち
~~で~~セパタクローが~~でねー
ふむ、なるほどな。最近は猫も杓子も女もオウムもセパタクローか
え?なにそれ?セパ……?
なんだ、知らんのか?セパタクロー。どこもかしこもセパタクローじゃないか。かくいう私も最近始めたのだが、まぁあれだ。足でやるバレーボール的な?
初めて聞くよ!何それ!?
本当に知らんのか?ほら、あそこにも少年セパタクローチームのポスターが。そこの本屋もほら、セパタクロー漫画のポスターがデカデカと貼られているじゃないか
えー、ほんとだー。全然気づかなかったなぁ。むしろ最近はソサイチが流行ってるのかなって思ってたけど。ほら、7人サッカー。さっき行った喫茶店にもメンバー募集のチラシがあったよ?僕も最近何か運動をって思って気にしてたんだけどさ
何それ知らんな(笑)
何で!?
興味関心があるものに目や耳は反応する
人間の無意識は非常に優秀です。五感は常に大量の情報に晒されていますが、実は自分に必要かどうかを取捨選択し、必要な情報を収集しやすくしてくれているのです。つまり、フィルター機能が実装されているということで、これをカラーバス効果と呼びます。
このおかげで、例えば新しく始めた趣味や、最近関心のある出来事、仕事に関する事柄などは自然と目や耳に入りやすくなっているということです。
因みに、人間は自分の名前というものを非常に重視しているので、多くの人がガヤガヤとしている環境でも、自分の名前が呼ばれたりするとよく聞こえるなんてことは誰しも心当たりがあるのではないでしょうか?
こうした無意識の機能について、視覚に関してはカラーバス効果、聴覚に関してはカクテルパーティ効果と呼ぶようですが、特に区別していない場合もあるようです。
おわりに
今回の反省
なるほどな。自分が得る情報は無意識によって自動で選別されているのか
そうですね。私もこういう経験は結構多いですよ。上手く利用すれば、自分にとって有益な情報が集まりますが、自分にとってあまり良くない情報にアンテナを立ててしまうとストレスの一因になってしまう危険性もあるので関心を向ける対象には気を付けた方が良いかと思います
ハーイ
興味関心の対象は、何もポジティブなものに限りません。例えば悪い事件やニュースに関心が高いと、そういった情報ばかりが目につきます。すると、「最近は何かと物騒だ」という思いが強くなり、ストレスに感じることもあるでしょう。
もちろん、そういったことに関心を向け、トラブルを未然に防ぐことができていれば良いと思いますが、そうではなくただただ嫌な気分になってしまっている場合は、少し別のことに目を向けた方が良いかもしれませんね。
心当たりがある方は、自分がポジティブになれるものを探すようにしてみてはいかがでしょうか。
参考にさせていただいた文献など
- https://news.mynavi.jp/article/20210316-1714015/
- https://ferret-plus.com/9702#:~:text=%E3%82…
- 河出書房新社 夢文庫 「誰にでも覚えがあるへんな感覚の正体」 博学こだわり倶楽部[編]