心理小話
「セルフハンディキャッピング」
言い訳を作る私たち


今回の滑空飛行コンテストの結果は……。あー、まぁこんなもんだよねぇ

どれどれ?何、138位って凄いのか?

んー、今回の参加は300人くらいだったから凄くないよ。でもまぁ、今回は頭にコップ乗せたまんまだったし、前日は少し夜更かししちゃったからね。ちょっと眠かったから。それで上位50%なら上々じゃないかな?

なるほど?つまり、まだ貴様は本気を出していないと

そうなっちゃうかなぁ。まぁ、来年はもう少し上を狙ってみるよ

……まぁ、応援してるよ
私はまだ本気を出していない!は心地いい

試験前は実力を測るために受けるのであって、普段からの努力の成果が試されるべきだ。だから、私は試験直前に慌てて勉強するなんてことはしない。
などと、私も学生時代に言ったことがあります。
ちなみに、当時の私は本当に試験前の努力が不要なほど普段から勤勉な学生だったわけではありませんでした。
その結果は良かったと思いますか?そんなわけないですよね。当然ですが、あまり良いものはでありませんでした。
そうです。これは当然のことですよね?
ですので、その結果に落ち込むことはありませんでしたし、むしろ勉強してないのにコレならば十分だろうと自己肯定感もアップしていたような気がします。
これはセルフハンディキャッピングと呼ばれるものです。最初から自分に対する言い訳を作っておくことで、結果に対する期待感を調整し、精神の安定を図ろうというものですね。
おわりに
今回の反省

…………

こうやって説明されちゃうとな

恥ずかしいからそれ以上言わないで!
頑張って頑張ってその結果が悪かったというのは非常に悔しいものです。
自分の実力が通用しなかったときは、自分が否定されたような気持になることもあるかもしれません。
そんな思いをするくらいなら、「私はまだ本気を出したわけじゃない、自分が通用しないわけじゃない」と希望を残しておいた方が精神的には楽でしょう。
しかしもし、あなたが全力で取り組みたいと思っていることに対しても全力を出せないのであれば、それは改善することを考えた方が良いのかもしれません。このようなお悩みがあれば、是非ご相談ください。
人生、いつどうなるかわかりません。あなたがやりたいことに全力で取り組める時間というのは、思いの外短いかもしれません。
是非、悔いのないように日々をお過ごしください。
参考文献
- 河出書房新社 夢文庫 「誰にでも覚えがあるへんな感覚の正体」 博学こだわり倶楽部[編]