ざっくり解説!
年齢退行セラピーとは
年齢退行セラピーの概要
リフレーミングヒプノサロンで提供する年齢退行セラピーを紹介します。
年齢退行セラピーでは催眠を使って普段なら思い出さないような記憶を辿ります。
このセッションでは主に「幼少期に条件づけられたイメージと負の感情」のセットを解放し、無意識下にあった制限を取り払うことを目的としています。
その他には、自分の「得意」や「好き」と向き合うために、幼少期の幸福な体験を思い出して自分がどのようなことに喜びを感じるのか再確認することもできます。
リフレーミングヒプノサロンについてはこちらをご覧ください。
ヒプノセラピーや催眠については以下の記事をご覧ください。
年齢退行セラピーの流れ
ねぇねぇ、この年齢退行セラピーってどんな感じなの?
どんな感じ……。えーっと、催眠を使って昔のことを思い出します
説明下手か。そもそも、催眠で昔のこと思い出すってどういう理屈なんだ?
催眠状態になると、普段よりも色々なことを思い出しやすくなるんですよ。この特性を利用して記憶を掘り起こしていきます
へー、そうなんだ
無意識、潜在意識はすべてのことを記憶していると言われていますが、普段思い出すことができるのは三分の一程度と言われています。
催眠状態とは無意識、潜在意識にアクセスしやすくなる状態ですので、通常の意識状態よりも記憶を辿りやすくなります。年齢退行セラピーではこの特性を利用してあなたの記憶を引き出していきます。
年齢退行セラピーは以下のような流れで進んでいきます。
- 事前面談
- 催眠の説明と体験(初めての方向け)
- 催眠誘導
- ワーク(年齢退行)
- 解催眠
年齢退行セラピーで思い出す記憶と歪み
記憶って結構曖昧な感じになるが、催眠状態だとハッキリ思い出せるのか?
いえ、実際には他の記憶と混ざり合ったり、当時の主観的なイメージによって歪んでいたり。つまり、客観的な事実と異なる場合もあります
そうなの!?
なら、その記憶に価値はないのでは?
いえ、そんなことないですよ。何かの証拠や探し物をするといった面では信憑性に疑問がありますが、セラピーを行う面ではまったく問題ありません
へー、よくわからないけどそういうものなの?
記憶の歪み
催眠を使った年齢退行、つまり記憶の抽出では時として多少の違いがあるどころか、まったく事実と異なる記憶すら出てくる場合があります。
これらは当時の記憶に紐づいた、あなたの中の潜在的なイメージ、つまり「当時自分はこう感じていた」という情報でもあります。
例えば、幼少期に親や親戚の大人に叱られて怖かったという記憶はほとんどの人にあるでしょう。この時の恐怖が大きければ、その恐怖と共にこのときの記憶が潜在意識に強く記憶されます。実際には「周りにいた大人たちに少し強めに叱られた」程度のことでも、子供の頃の印象では「大人たちが私を取り囲み、鬼のような形相でこぶしを振り上げ、もの凄い迫力で怒っている」と感じていたかもしれません。
自分の妄想や夢といったものが現実の記憶として抽出される可能性も否定できませんし、別々の記憶が混ざり合っている場合もあります。催眠状態がいくら思い出しやすいからといって、完全に正しい記憶が出てくるかというと、そんなことはありません
確かに記憶って結構曖昧だよね
重要なのは事実ではなく主観
年齢退行セラピーの成否と記憶の歪みの関係に関しては、あまり関係がないと考えてよいでしょう。というのも、たとえ記憶が歪んでいたとしても、その記憶があなたの感情や制限に関わっていることは間違いなく、セラピーを行う上では重要なものとなるからです。
つまり、客観的な事実よりも、当時あなたがどう感じていたか、という側面が重要であるともいえるでしょう。
言われてみればその通りか
年齢退行セラピーとインナーチャイルド
ふーん、子供の頃の自分かぁ。確かに今とは周りの見え方も違ったかもしれないね
そうですねぇ。そして、その当時に作られた考え方とかが大人になっても残っているっていうのは珍しくないんですよ
あー、インナーチャイルドとかいうやつ?
よくご存じで。この考え方とか習慣っていうのは子供の頃に確立した処世術みたいなものなので、ある程度成長した後ではあまり機能しないということが多いのです
まぁ、そうだろうな。いつまでも子供の頃と同じやり方をしていたら社会に出て苦労するだろ
幼少期のショックがネガティブなインナーチャイルドを作る
幼少期のあなたは奔放で、何にでも興味を持ち、気の向くままに行動していたやんちゃな子供だったかもしれません。しかし、子供が触ったら危ないものや、行ったらいけないところ、やってはいけないことというのは本当にたくさんあります。
子供が危険を冒そうとしたときなど、大人は叱るシーンというのは当たり前のように想像できます。しかし、子供の興味や自信、持ち味を失わせないよう、上手に叱ることのできる大人というのはどれ程いるのでしょうか。むしろ、咄嗟のことに声を荒げたり、理由も言わずに駄目だと叱りつける大人の方が多いのかもしれません。
すると、やんちゃだった子供は大きなショックを受け、自信を失い、「どうせ誰も認めてくれない」とか「自分で判断するのが怖い」などいったインナーチャイルドを抱えることになるのです。
特に、強烈な感情を伴う体験は、潜在意識にとても大きな影響を与える可能性があります
トラウマってことか
インナーチャイルドを癒す
インナーチャイルドの問題は、成長していく中で自然と解消していく人もいるでしょう。
しかし、そうでない方も多くいらっしゃいます。
リフレーミングヒプノサロンの年齢退行セラピーでは負の感情や制限からあなたを解放するために、インナーチャイルドを癒す手法も取り入れていますので、ご要望によって承ります。
なお、インナーチャイルドを癒す手法は、すべての人に有効であるとは言えません。私の経験則ですが、以下のような方には上手くいかない可能性があります。
- 自分のことが好きではない
- 子供の頃の自分が好きではない
- 子供が好きではない
向き不向きがあるんだね
もしかしたら、準備ができていないと表現してもいいかもしれませんね
過去に囚われず前を向いて生きる
なんか余計なこと思い出してムカつくことも
ありそうだな
負の感情を扱うときはそうかもしれませんね
でも、さっきも言った通り記憶は歪みますし、
過去に縛られることも良くないですよね
子供の頃の記憶だから
色々思い出して両親との関係がギスギスしちゃっても嫌だし……
ええ、勿論そうです
なので、私たちはただ嫌な思い出を掘り起こして終わるのではなく
そういった遺恨を解消できるようにセッションを進める使命があるのです
私は、このセッションを通して過去を許し、前向きになれる人が増えたら
良いなと考えています
恥ずかしいセリフ禁ry
……
年齢退行セラピーでは過去の記憶を扱います。
しかし、それは過去に原因を求めてその記憶に縛られるためではありません。過去を再解釈して、あなたがこれからを生きるための糧とするためです。
負の感情を取り扱う場合、嫌な記憶を思い出して原因となった人物を許せなくなってしまう、などということが起こり得ます。私はこれを良くない傾向だと考えています。
リフレーミングヒプノサロンでは、リフレーミングという名前の通り、物事の捉え方を重視しています。世界を変えることはできないけれど、世界の見方は今この瞬間にも変えることができるからです。
そのため、年齢退行セラピーは原因探しや犯人捜しに終始せず、あなたが今この瞬間からより前向きに生きるためのセラピーであるということを念頭にセッションを行います。ポジティブな感情を取り扱う場合でも、その記憶に浸るためではなく、その記憶から新たな発見、気づきを得られるよう、セッションを行います。
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。